

誰かに遠隔操作
されている?
他者への嫌がらせの踏み台にされた!?


和解or 裁判という段階
Gさんが当社に相談に来た時点で既に、相手側の弁護士から損害賠償等の請求が届いて、和解か裁判を迫られている段階でした。G さんも弁護士と相談をしていますが、反論する材料が一切無いため、この状況では次の3つの選択しかないという事でした。
- ①賠償金等の要件を飲んで和解する。
- ②負ける可能性がとても高いが、それでも裁判をする。
- ③反証の調査を理由に時間の猶予をもらう。
Gさんは息子さん(以下「G 息子」という)は犯人ではない信じているので、この時点では①の和解は考えたくないとのこと。
とりあえずマルウェア検査
G さんは「パソコン等が遠隔操作されたのかも」と考えて、③の調査をすることを選択しました。ただし調査にかけられる予算があまり無いので、G さんは調査会社を探す際に高額な費用がかかりそうな業者は除いて検討し、比較的に安価な当社が候補にあがり、当社のサービスの中で最も安価なマルウェア検査を依頼しました。
検査結果は白
パソコンとスマホに対してマルウェア検査を実施しましたが、遠隔操作やメッセージ送信に関連するようなマルウェアは一切ありません。そのため端末を踏み台にした不正は存在しなかったと判断できます。
次にネットワーク調査
端末の踏み台の可能性が否定されたG さんは、それでもなかなか納得がいかないようでした。そこで当社から、次のような提案をしました。
- ①ご自宅のネットワークに不正接続や不正中継などをされたと仮定する。
- ②その状態で第三者がメッセージ送信をする。
- ③すると発信元として記録が残るのは、第三者のIP アドレスではなく、G さんのIP アドレスが残ってしまう。
上記を説明した上でご自宅ネットワークの調査を提案し、依頼を受けました。

ネットワークも白
ご自宅ネットワークに不正接続を示すような痕跡は一切なく、また、ご自宅内に「ボット」のような動きをするものも存在しませんでした。さらに、プロバイダーから任意での情報提供を受けることができ、過去のログも調べましたが、やはり不正な接続や中継等の異常は見当たりませんでした。
弁護士からの提案
遠隔操作等の証拠が無いのなら、反論の材料に足りるものを探すと良いのでは? という旨のアドバイスを頂きました。例えばメッセージ送信された日時に端末の電源がOFF だったことを示すログなど。送信していないことを論理的に説明できる材料があれば、裁判はできるとのことでした。
結局、フォレンジックを実施
遠回りになってしまいましたが、結局はデジタル・フォレンジックに頼るほかないとなり、PC とスマホに対して追加調査を依頼されました。ただしスマートフォン等のモバイル端末は、当社にはディープ・フォレンジックをするための設備がないため、それについては端末に現存するデータや、クラウド等の同期先に残っている情報などに基づいての解析をすることとなりました。
結果:G 息子がやったんじゃない?という痕跡が多数ありました
当時の電源の状態や使用状況などを分析しましたが、残念ながら反論できる材料はありませんでした。そこで、G 息子のGoogle アカウントに何か意味のある履歴が残っていないかを見てみると…。
- ①被害者と、その友人のSNS 等の閲覧履歴。
- ②被害者について下調べをしているような検索履歴。
- ③犯人が用いたのと同じメッセンジャーアプリのダウンロード履歴、及びその使用方法に関する検索履歴。
- ④証拠隠滅のやり方に関する検索履歴。
このような履歴が件の事案が発生したときに集中して多数。アカウントの不正ログインの疑いもなし。これらを見ればG 息子がやったのだろうと考えるのが自然ですし、G さん、弁護士、当社の三者で打ち合わせをして、当社の仕事はここで終了となりました。
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